旧東側にあって観光客も行きやすいエリアといえば、ミッテ地区。
ハッケシャーホーフを中心にカフェや様々なショップがひしめき合う、ベルリンで一番活気のあるエリアです。
ハッケシャーホーフェ
まずはミッテの顔、ハッケシャーホーフェを覗いてみましょう。“ホーフ”とは建物に囲まれた中庭のこと。ここはおそらくベルリン1(ドイツ1?)有名な中庭。住居スペースのほかカフェやショップ、映画館などが入っていて、観光客にも人気のスポットとなっています。といっても人工的なコンプレックスビルなどではなく、古くからある建物の中にちょっとずつお店ができて、どんどん人が集まるようになりました。奥ではなんと8つものホーフが繋がっていて、まるで迷路のよう。街なかにありながら、どんなに人が多くてもなぜか静けさの漂う不思議な空間です。
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いくつもの中庭が迷路のように繋がっている。 独自のセレクトが魅力のミニシアターも。 |
旧東の信号機マーク「アンペルマン」のキャラクターショップが大人気。 |
Barcomi's Deli
バルコミズデリ
SophienStr.21 Tel:030/28598363
ハッケシャーホーフェ裏手の通りから一歩奥へ入ると、小さな中庭が広がっています。ここにあるバルコミズ・デリはミッテで一番人気のカフェ。クロイツベルグにあるバルコミズ(コーヒー専門店)の姉妹店で、ドイツでは珍しい濃厚なチーズケーキをはじめ、アメリカンホームメイドスタイルのケーキが人気です。
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静かな中庭に面した緑いっぱいのカフェ。 外の喧騒がうそのような落ち着ける空間。 |
大きいけれどペロリと食べられる アップルウォールナッツキャラメルケーキ。 |
ミッテの西、ブランデンブルク門のほど近くに、数々の逸話を残す名物ホテルがあります。
Hotel Adlon
ホテルアドロン
Unter den Linden 77 Tel:030/22610
1907年創業の最高級ホテル、アドロン。当時は世界各国の名士に利用され「世界で最も美しいホテルのひとつ」として有名だったそうです。コンシェルジェはホテルに雇われていたのではなく、逆にホテルに毎月3000DM払っていたというエピソードが残っていることからもステイタスの高さがうかがえます。
クラシカルで豪華なロビーラウンジにはただただ圧倒されるばかり。ここでいただいたケーキのおいしかったこと!お値段もゴージャスで、ベルリンの物価が低いだけにそのギャップに驚くのですが。。。別世界にどっぷり浸れるということで。一見&一食の価値ありです。
賑やかなミッテ地区からはちょっと離れますが、カフェ好きならば外せない、わざわざ訪れたい老舗があります。
カフェ アインシュタイン
KurfuerstenStr.58 Tel:030/2615096
オーストリア大使館のヴィラを改装したというカフェは、ウィーンの伝統的なコーヒーハウスのスタイルを受け継ぎインテリ層に愛され続けてきました。広い店内には、大きな窓と鏡のある大部屋、図書室と呼ばれる落ち着いた雰囲気の部屋などがあり、それぞれに魅力的でどこに座ろうか悩まされるほど。カジュアルなカフェとは一線を画す重厚な佇まいに、ベルリンのカフェ文化の多様さを改めて感じさせられます。ここでは名物のアップルシュトゥルーデルをぜひ。
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大きな窓から光が射しこむ大部屋。 夏はテラスも気持ちいい。 |
あつあつのアップルシュトゥルーデルを バニラソースで。 |
◆カフェめぐりもいいけれど、 ベルリンに行く機会があったらぜひ訪れてみてほしい場所があります。
2005年に10年もの歳月を経て完成した、ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)のモニュメントです。
どこからでも出入りが自由にできる広場は実に1万m2以上もの広さ。街の真ん中に突如現れる2711基もの石碑に圧倒させられると同時に、ここでは誰もが、この国が背負う重い歴史を感じ、平和を願わずにはいられないことでしょう。
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石碑の隙間から見える 平和な青空と気球。 |
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