スイーツの本場?ヨーロッパのおいしいもの情報を、あの甘味女王がお届けします。 |
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Vol.24 |
ドイツのクリスマス III
クリスマスのお菓子
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ドイツ菓子の本領発揮!ともいえるこの季節。
スーパーやデパートのお菓子売り場に、コンディトライ(ケーキ屋)やベッカライ(パン屋)のウィンドウ・・・
街は華やかなクリスマス菓子で溢れます。
※ピンクの枠がある写真はクリックすると拡大写真が表示されます。 |
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クリストシュトレン (Christstollen)
レーズンやドライフルーツ、アーモンドなどがたくさん入った伝統的なクリスマス菓子。
粉砂糖で白く覆われた形は、布にくるまれた幼子キリストをあらわすと言われています。
シュトレンの歴史は古く、1400年代にドイツ東部のドレスデンで生まれました。
現在もこの町のシュトレンは有名で、毎年開かれる「シュトレン祭」では巨大シュトレンが登場します。
パン屋さんのディスプレイ。シュトレンの材料と一緒に。
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山積みのシュトレン。中にはローマジパン入り。
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ずっしりと濃厚な味わいのシュトレンは、薄い一切れでも十分な満足感。
日持ちがするので少しずつ少しずつ、味の変化を楽しめるお菓子です。
レープクーヘン (Lebkuchen)
たっぷりの蜂蜜と様々な香辛料(しょうが、シナモン、ナツメグ、グローブなど)がミックスされた平たい焼き菓子。
砂糖がまだ手に入らない中世の時代に蜂蜜を使って作られたのが始まりで、ニュルンベルクのものがオリジナル。
クッキーの元祖とも言われています。
日持ちがするのでクリスマスの飾りにもよく使われます。
定番の丸型と、アイシングがけされたクリスマス飾り。
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クリスマスマルクトの屋台で。これもすべてレープクーヘン。
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レープクーヘンの独特なスパイス風味はドイツの冬には欠かせないもの。
あちらこちらでこの香りが漂ってくるとクリスマスシーズンの訪れを感じます。
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童話「ヘンゼルとグレーテル」でもおなじみのヘクセンハウス(魔女の家)もレープクーヘンでできています。
ドイツの小学校では子供たちがこの“お菓子の家”を手作りするそう。
とっても楽しそうですよね! |
お星様にお月様。クッキーもクリスマスです。
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コンディトライのショーウィンドウも華やか!
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ドイツのお菓子にはクリスマスと強く結びついたものがたくさんあり、お菓子をとおして本来のクリスマスを感じられることもしばしば。
じんわりと味わい深く、ちょっぴり神聖な気持ちにさせられるお菓子たちです。
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