初めて坪井さんにお会いしたとき、彼女は全身から甘美な幸福感を発散しているようだった。きゃしゃな体つき、爽やかで親しみやすい笑顔の彼女、現在は世界各地を訪れ、その中で新しいスイーツ経験を探し求めている。スイーツコンサルタントという形で、いろんな雑誌やテレビ等にエッセイ、記事等を発表している彼女だが、自らも他のスイーツを愛する女性たちと共に会社を設立し、食品会社等で新商品開発やそれにまつわる様々なプロジェクトに参加している。今スイーツの業界の中で、大活躍中だ。現在ドイツ在住、ヨーロッパのスイーツの世界にて、積極的に新天地を切り開こうとしている。

　彼女のスイーツに対する想い、数回の旅行の中で発見した今まで知らなかったスイーツたち、そういった話を聞いているときに彼女の顔に浮かぶ満足感、あるいは達成感のようなもの、それを見たとき、自分はこんなふうに情熱的にのめりこんでいるものがあるのかと反省の念におそわれた。

　何かを全身で好きになる、そんなパワーが彼女の人生を変えたと坪井さんは言う。
大好きなことを自分の職業にする、旅行の中で新しいスイーツたちに出会う。坪井さんはそしてこう言うのだった。
「私は本当に幸せ！」と。