セーヌ川左岸、パリ6区のラボラトワールにてシェフパティシエ「クリストフ・フェルデール」が放つ、クリエイティブなスイーツの数々。クリストフ氏の指導のもと、季節ごとに新作を発表するアンリ・シャルパンティエの「お菓子のパリ・コレクション」は今回で13回目を迎えました。
春・夏にふさわしい色とりどりのスイーツ達を、季節先取りで堪能して参りました！

まず最初にご紹介するのは、銀座本店（東京・銀座）、メゾン アンリ・シャルパンティエ（兵庫・芦屋）、日本橋高島屋（東京・日本橋）の3店舗のみ限定のデセール《クリエイション》シリーズです。
クリストフ・フェルデール氏が、「野菜」をキーワードにその類まれなる才能を発揮。
野菜の持つ香りと特徴が、繊細な感覚で表現されています。
嬉しい驚きを充分に感じさせてくれる３皿です。
販売期間は２００７年３月１日〜８月３１日まで。（販売価格：各税込\1,260）
是非お試しあれ！

白いお皿にトマトといちごの真っ赤な色が映えて・・・
思わず目を奪われてしまいました。さすが名前の通り「際立つ赤色」。
動きを感じさせるデコレーションも魅力です。
一口含むと・・・みずみずしく爽やかな甘みが、のどをすっと通り抜けていくよう。
フルーツ風味のトマトのガスパチョが底面に広がり、その上にスライスしたいちごとフレッシュないちごのソルベ。ケシの実をあしらった、カリカリ食感のバゲットがその周りを楽しそうに遊んでいます。
視覚・味覚・食感共に楽しませてくれる一皿です！

一目見てビックリ！！なんと、レタス・マーシュ・チコリなどの葉菜がグラスにふんわり盛られて・・・
グラスの下部には※クレーム・カタラーヌが敷かれ、その上にはオリーブオイル・バルサミコ・胡椒・バニラシュガーで和えたサラダ・ミックス。サラダの中にはルビーグレープフルーツの果肉とソルベが隠れています。
『メリ・メロ』とは「ごちゃ混ぜ」という意味。なるほど、それでは「ごちゃ混ぜ」にしていただいてみましょう。（あまり混ぜすぎない方が素材の味を楽しめるようです。）
ドキドキしながら食べてみると・・・ルビーグレープフルーツが香りと爽やかさを、クレーム・カタラーヌが滑らかな口当たりとコクを添えるようにしてサラダを包んでいます。※キプフェルもサクサクと美味しく、またプレート上のシックなデコレーションとして存在しています。

※クレーム・カタラーヌ・・・クレームブリュレのようなスペイン発祥のクリーム
※キプフェル・・・バニラ風味のクッキー

定番、且つ人気の高い組み合わせである、チョコレートとフランボワーズの組み合わせ。こちらに赤ピーマンと黄ピーマンのコンフィを添えた、新感覚デセールです。まさに、「今どきの結びつき」という意味のネーミングにぴったりのスイーツ！
濃厚なクレーム・ショコラの上にフランボワーズ・レモン・クミンで香り付けしたピーマンのコンフィを置いて、その上にフランボワーズソルベが乗っています。
一番上に飾られた、漆黒のチョコレートプレートには赤と黄のピーマンが。
シャルロット型のチョコレートケーキは、プレートに可愛らしく演出されています。
チョコレートファンならずとも、新しい味への扉を開けてみませんか？

次にご紹介するのは、まるで辺り一面に花が咲いたような美しいプチガトーの数々。
今回の春夏パリ・コレクションのテーマは「美しきフルーツたち」。みずみずしいフルーツの美味しさが存分に表現されています。
「フルーツはケーキにとって“理想的なパートナー”」とおっしゃるフェルデール氏。
そのようなやさしい目でフルーツとスイーツを見つめている氏から、５つの個性派スイーツが誕生しました。
期間限定の「美しきフルーツたち」。美しいもの、美味しいものには期限があるのです・・・！
お見逃しなく！

■ミス・オリーブ
意表をつく風貌とポップな可愛らしさ！視覚、味覚共に春を感じさせてくれます。
オリーブのマカロンの香りと綺麗な緑色がこちらのケーキのチャームポイント。
中にサンドされたイチゴのジュレと果肉入りのアプリコットのジュレの爽やかさが全体の味わいを引き締めており、ビジュアルにも華やかさを添えています。

■ビズ・ドゥ・フレーズ
「いちごのビズ（軽いキス）」という意味の、爽やかで可愛らしいケーキです。
アーモンドのムースの中に、いちごのコンポート、ピスタチオのビスキュイ、バナナ・・・。
フォークを入れると、断面に現れる赤・緑・黄のコントラストが鮮やか！
ほのかな酸味と甘味がふんわり口の中で広がって、春の香りを運んで来てくれます。

■オー！ラナナス
シンプルに見えて、とても手の込んだタルト。 パイナップル、レーズン、リンゴのコンポートは、それぞれ違うスパイスを加えて果物の個性を引き立たせています。
タルト生地にはダマンド生地（アーモンド生地）、バニラのムース、アクセントには塩キャラメルソースが入っていて、キャラメルの味わい深さとコンポートの爽やかさが絶妙にマッチ。
名前の由来は、かわいい女の子を見たときのフランス語の俗語「OH！ANANA」と「ANANAS」（パイナップル）を掛けて名付けたそうです。(*' '*)

■フランボワーズ・シェリー
「愛しのフランボワーズ」というネーミングにぴったりの、華やかでお洒落なケーキ。
スミレ風味（！）のベリーのコンポートを、フランボワーズのクリーム、スミレ風味のホワイトチョコレートムースが包んでいて、フランボワーズのジュレが表面を覆っています。一番下にはしっかりと歯応えのあるサブレが敷かれて・・・。
表面のスミレの花の砂糖漬けが、まるで貴婦人のかぶる帽子の飾りのよう・・・！
午後のティータイムにぴったりなスイーツです。

■ブリヤンス・アブリコ
軽い口どけのマスカルポーネクリームの中に、ブルボンバニラで風味をつけたアプリコットが入っています。杏の爽やかさ、マスカルポーネのまろやかさ、パイ生地のサクサク感がマッチしていて食べやすく上品な味。名前の意味は「アプリコットの輝き」。アプリコットソースやコンポートから、杏の良さを随所に感じられます。パイ生地が2面にあるので食べ応えを感じる事ができ、形もソファのようで可愛らしいケーキです。

「フランボワーズ・シェリー」と「ブリヤンス・アブリコ」は3ヶ月間限定です。お早めに店頭へ・・・！